【お薬についてVolー1】
患者さんから『ピリン系NGです❗』と幾度となくお話しを伺います。
①ペニシリンとは❗
②アスピリン❗はピリン系?・非ピリン系?
非常にまぎらわしいんです。
今回はこれらについて少しお話しをさせてください。
まずは、
①【ペニシリン(penicillin)】とは、1928年にイギリスのアレクサンダー・フレミング博士によってアオカビから発見された、世界初の抗生物質(antibiotic)です。因みに化学物質合成のニューキノロン系新薬やジェネリック医薬品等は抗菌剤といいます。
(厳密には抗生物質≠抗菌剤です)
つぎに
②③【アスピリンってピリン系のお薬ですか?】
ピリン系ときたら風邪薬(Cold medicine)・鎮痛剤(painpill, painkiller)の事です。
✳ ピリン系の風邪薬は、アレルギーのために使えない方がおり、風邪薬がピリン系、非ピリン系と分類されている事はご存じの方も多いと思います。一方風邪の時に熱さましや頭痛の際の鎮痛剤などの目的で使われる薬にアスピリン(代表的なお薬として、バファリン)がありますが、このアスピリンがピリン系か非ピリン系かはよく間違われる所です。
✳アスピリンは「ピリン」という語が入っている為、ピリン系の薬剤と思われがちですが、化学的にも薬理学的にもまったく異なった医薬品です。アスピリンは別名アセチルサリチル酸で、アスピリンという名前はアセチルのAとサリチル酸の別名であったSpiraeUlmariaという植物に由来しているそうです。
✳一方のピリン系について簡単に触れておきますと、ピリン系のお薬の代表的なものとして、「スルピリン」「アンチピリン」等があげられますが、過敏症や血液障害等の副作用が問題となり、現在では、ほんの一部の市販薬に配合されているだけで使用されていません。
✳✳非常にまぎらわしいですね!
結論申しますと
①ペニシリンは抗生物質❗
②アスピリンは非ピリン系鎮痛剤❗
皆さんの中に『ピリン系はダメ❗』と言う方は遠慮なくお話しください❗当医院ではピリン系は処方しませんからご安心下さいね❗
次回は(Vol2)はピリン系や非ピリン系、NSAIDs(解熱鎮痛剤)についてお話しする予定です!
ゴールデンウィーク(GW)の真っ只中、ブログ拝読下さりありがとうございました。
医療法人慈愛会本日5/2(水)も頑張っております。歯でお困りでしたら是非ご用命ください!