【妊婦さんからのSOS❗】
✳️本日の症例ですが、妊婦さんが歯石除去(scaling)をしていた処、急に気分が悪くなり、額には冷や汗!顔面蒼白になりました!
✳️衛生士からの申し出で、当医院の口腔外科医がかけより直ぐ様妊婦さんを看まい、仰向けから左横向きに(左側臥位)し生態モニタリング(血圧・PAO2等)をはじめました。ほぼ10数分で体調も改善し、妊婦さんも平常に戻りました。平常心に戻った妊婦さんからは、「なんか病院みたいですね!」と笑顔で話されました!本当に良かったですね!
当医院には専門医と専門設備が整っております。
妊婦さんも安心なさっていらしてください!
生態モニター(血圧・心電図・動脈内酸素飽和度等)酸素ボンベ
✳️【これらについて以下に考察します!】
→妊婦さんが妊娠後期に仰向けに寝ると体調がすぐれなくなることを「仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群」と言い、左側臥位(左側を下にする)で寝るように勧めます。
まず、「仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群」になる理由を説明します。ちなみにぎょうがいはあおむけのことです!
→母体の下腹部付近に存在する腹腔動脈と下大静脈の上に胎児が乗っかり、血管を圧迫します。するともともと血流の勢いが弱い静脈は、血流が低下してしまうのです。つまり、母体の心臓に血液が戻らなくなってしまうのです。そうなると、心臓から血液を出せなくなるので、全身に送る血液も少なり、血圧が低下し、体は酸素不足に陥ります。その結果、悪心・嘔吐、生あくびなどの「仰臥位低血圧症候群」になるのです。
✳️では、「仰臥位低血圧症候群」の妊婦を左側臥位にすると、どうなるのでしょうか。
動脈と静脈は重なっているのではなく、動脈が左、静脈が右にあります。左側臥位にすると、胎児の体重が左にある動脈の方に乗っかりますね。その結果、静脈の方にかかる比重が少なくなり、血流が再開するようになります。動脈は血液の流れが強いのでどうにか流れるのです。
これが妊婦に左側臥位で寝るように勧める理由なのです。
ただし以前歯科医師会の勉強会で、新百合ヶ丘総合病院の産科の女医さんは、右に下でも大丈夫ですよと!
とりあえず『横向き』にすることが大切ですね!とも話していました!
妊婦さん❗
『一人ではないから』
出産までもう少し頑張って下さい❗
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妊婦さんの治療は
専門歯科医師のいる
医療法人慈愛会
大久保歯科医院
までご用命下さい。
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